ボブルヘッドコラム②「ボブるのは首だけじゃない」。【コラム/コレクション】

「BOBBLE HEAD」を「ボブルヘッド」、もしくは「バブルヘッド」と発音するか、は好みの問題と思うが、「BOBBING HEAD」という呼び方もある。「BOBBLE」の意味は「BOBBLE HEAD」の場合「上下に動く」こと。ちなみに「BOBBLE HEAD」は「おめでたい人」の俗語らしい。ボブルヘッドを収集しているボクのこと?。ほっといてほしい(笑)。

しかしながら、ボブルヘッドは動くのが首だけではないから、実に奥が深い。腕、足、腰、さまざまな部位が「ボブる」のである。

トミー・ジョン投手

トミー・ジョン投手

何といっても、トミー・ジョン投手のボブル・エルボーの右、いや、左に出るフィギュアはない。ダルビッシュ有も、大谷翔平も受けたあのトミー・ジョン手術(側副靭帯再建手術)を1974年、最初に受けたサウスポー。手術の成功でその名前がついた。MLB通算288勝をあげ、76年にカムバック賞に選出。術後には3度も、20勝投手になった。インディアンスを皮切りにのべ7球団でプレー。ヤンキース時代には3Aコロンバスで、頭も揺れるが、メスが入った左ひじが動くSGAが配布された。

元ドジャース投手の野茂英雄さんが現役時代の1997年に苦労してこのボブル・エルボーをゲットしたことを聞きつけ、ボク自身も続き、ボブルヘッドの世界に足を踏み入れた。左ひじの傷痕も書き込まれたボブル・エルボーだが、最近ではスティーブン・ストラスバーグ投手らしき、右腕だけの人体模型もナショナルズ傘下の3Aで配布された。ボブる部分はないものの、移植された腱が取り外しできる、とんでもないSGAである。

野茂英雄さんと言えば、このボブルヘッドも懐かしい。1995年、ドジャースに移籍し、トルネード投法で旋風を巻き起こした野茂さん。当時、その登板をテレビにかじりついて観ていたファンはドジャースタジアムのバックネット裏でいつも、スピードガンを構えていたサングラスに葉巻をくわえたマフィアみたいなおじさんが気になっていただろう。

マイク・ブリトースカウト

マイク・ブリトースカウト

マイク・ブリトーさんはドジャースのスカウト。あのフェルナンド・バレンズエラ投手を見出した人で、2015年のWBCではメキシコ代表の監督も務めた。当時、米国でスカウトといえば、スコアラーも兼ねており、野茂さんの球速を測り、調子をチェックしていたのだ。そのブリトーさんのボブルヘッドは、スピードガンを握った右手が動く。50体限定で製造された。こちらはなんと直筆サイン入りである。

カーク・ギブソン外野手

カーク・ギブソン外野手

ドジャースなら、ワールドシリーズ史に残るあのシーンを再現したボブル・エルボーもある。88年、アスレチックスとのワールドシリーズ第1戦での劇的なサヨナラ代打2ランを放ったカーク・ギブソン。二塁ベースをまわったところで、何度も右手を引いて、ガッツポーズ。1992年に球場配布されたボブルヘッドは右手が動いて、そのガッツポーズを再現。18年にも同じポーズのバブルヘッドが再び、作られたほどの名シーンだった。

クリス・デービス外野手

クリス・デービス外野手

アスレチックスが2017年に配布したクリス・デービス外野手のボブルヘッドはお決まりのポーズが人形になった。スタンドにアーチをかけダイヤモンドをまわりながらの敬礼ポーズで有名になったデービスだが、18年に48発で本塁打王になった。

リッキー・ヘンダーソン、ココ・クリスプ両外野手

リッキー・ヘンダーソン、ココ・クリスプ両外野手

ジョシュ・レデック外野手

ジョシュ・レデック外野手

ジョシュ・レデック外野手2

ジョシュ・レデック外野手2

アスレチックスはバブルヘッド配布に積極的な球団のひとつである。しかも、ユニークなものが多い。2018年には両脚が動く、通算1406盗塁の「世界の盗塁王」リッキー・ヘンダーソン外野手のバブル・レッグ、12年には腰が動くココ・クリスプ外野手のバブル・リーン(上体を曲げる、反り返るの意味)が制作された。身体の部位ではないが、16年に配布されたジョシュ・レディック外野手のバブルヘッドはよじ登った外野フェンスが回転する大掛かりな仕掛けがある。12年にゴールドグラブ賞を獲得したレデックはアストロズに移籍し、堅守と勝負強い打撃で17年のワールドシリーズ制覇に貢献。今も名手ぶりを発揮している。

アール・ウィーバー監督

アール・ウィーバー監督

通算1480勝し1970年にはワールドシリーズも制したオリオールズのアル・ウィーバー監督は殿堂入りも果たした名将。「鉄人」カル・リプケン内野手を三塁から遊撃にコンバートし、スーパースターに育てたことでも知られるが97回も退場処分を受けたほどの熱血漢でもある。傘下の3A、ロチェスター・レッドウィング時代の指揮官時代にはホームベースを蹴りあげ、抗議するシーンのボブル・レッグが配布された。

マイナー各球団の食べ物マスコットたち

マイナー各球団の食べ物マスコットたち

リノ・エーシーズのマスコット「アーチー」

リノ・エーシーズのマスコット「アーチー」

腰が動くボブル・ウエイストは、頭と体の境がよくわからないマイナー・リーグのマスコットのものが多い。さらに、球場内で売られるホットドックやバッファローウィング(激辛チキン)のマスコットのボブルウエイストも配布され、人気を集める。

コンラッド・ザ・クロウダッド

コンラッド・ザ・クロウダッド

最後にボクが一番、お気に入りのマイナー・リーグのマスコットのバブルヘッドを紹介したい。レンジャーズ傘下の1A、ヒッコリー・クロウダッズの「コンラッド・ザ・クロウダッド」はザリガニである。大きな両腕が豪快に動くボブル・シザース(はさみ)は、置く場所に困るほど、大きな顔をしてコレクションを並べたガラスケースを飾っている。

cove【ライター】
国内外のベースボールカードやコレクションアイテムを収集し続けて30年。元スポーツ紙ライター。

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